一輪車でキューバも横断しといた

6月27日#2 キューバ、そして自由

第一次オルギン散策における戦利品の数々。 クッキーとコーラとビールは毎度おなじみとして、じゃあ真ん中の紙パックは何でしょう? 正解は、ラム酒。 店で飲み物を買ったついでに、「あの四角いのは何?」って指さして聞いたら、 無表情な姉ちゃんが、「ロ…

6月27日 グルメの街オルギン!

今夜2度目の野宿は誰にもみつからずに寝ることができた。 寝てる時も珍しく涼しかったし、明け方は少し寒いぐらいだ。 4時に出発して、そこから10キロ進めばあっさりとオルギンに到着。 しかし、あれ? いつになったらオルギン市街が見えてくるのかと思っ…

6月26日#3 甘いか苦いかオリエント

ラストゥナスからオルギンへと至るこの道。 俺の地図では途中に町など一切ない不毛区間に見えたが、実際は短い間隔に集落ありまくりだ。 今までにないほどの頻度で店もあり、水や食料の補給にはまったく問題がない。 とにかく超甘設定のルート。 これは嬉し…

6月26日#2 マンゴー論 -俺に語らせろっ-

小さな町の出店…いやこれでも名前はカフェテリアにて、 『ココデアグア』というメニューを頼む。 なんだと思う?ココデアグア。 はいこれ、ココ・デ・アグア。 そう、ココナッツジュースだ。 頼むと店のオヤジがおもむろに冷蔵庫からココナッツを出してきて…

6月26日 来たら選ぶ。それだけ!

昨夜はハートいっぱいのお部屋にてスマホでゲームばっかりして過ごしたのだった。 せっかくこんな遠い国まで来て何をやってるんだと思わなくもないが、 それ以外に特にやることが考えつかなくてね。 こんな状態、自分でも少し残念な気持ちはある。 さて朝だ…

6月25日#2 偏食徘徊日記

よっしゃ、これよりラストゥナス散策に出発! 今朝この道をさまよっている時、この家の2階に座ってたおばさんから勧誘されたんだよ。 その時は他に探しているカサがあったから断ったのだが、 目的の宿が満室で、移動させられて来たのが結局ココだったとい…

6月25日 轟け!轟いた!

暑い。もう無理。 テント内が蒸し暑すぎる。汗だく。 1時間ほどがんばってみたが全然眠れない。たまらずテントから這い出る。 あんなに眠かったはずなのに、今はそれどころじゃねぇ!! テントは完全に蚊よけのためだけに張ったものだ。 そこを出た瞬間、阿…

6月24日#2 よく気づく。よく虫がいる。まだ眠れない。

照り焼き路面にクルマの陰なし。 日曜だからこそできる、のんびり孤独な撮影会。 雲がもう夏っぽいな。 山のような雲に向かって突進していく感じ。 水が残り少ない。ノドが乾いた。 次の町はまだかー! よっしゃ、熱気の真ん中を突っ切り、ようやくシバニク…

6月24日 ポコポコ

疲れていたのか。 カーニバルの喧騒にはまったく邪魔されることなく、朝まで熟睡の巻。 よし、出るか。 宿泊したのはマニュエルの部屋だが、 一輪車その他の装備は階段がしんどいだろうということで、隣の家で預かってもらっている。 まずはそれを取りに行か…

6月23日#4 魅惑の美女も現れないし

マニュエル宅で2時間ほど休んだかな。 ブカネロの酔いもすっかりなくなったし、さあ今度はディナーを求めて外をさすらおう。 ディナーと聞くと思わずタキシードでも着ないといけないような気がするが、もちろんただの晩飯である。 マニュエルに「ディナー…

6月23日#3 もう悪口は言いたくない

適当に歩いてたら、おっと迷った。 カマグエイは本当に広いな。 露地を一歩入ると、どこも同じようなクリーム色の家並みが延々と続いている。 このまままっすぐ進むといずれ家は途切れ、草原に出て、やがては海に至る。 それだけだ。 異国の世界を前にして…

6月23日#2 そぞろ歩き DE カマグエイ

マニュエル宅の涼しい部屋で一休みして、少し元気が出た。 ちょこっとカマグエイの街を散策してみようか。 おっと、アパートの前にはいきなりこんな物体が。 今夜から始まるカーニバル用の特設ステージだな。 こんな辺鄙な裏通りにまでステージを作るぐらい…

6月23日 マニュエルに会いに

今夜もバス停泊だ。 うーん、眠れない。 俺は今、キューバにいるんだよなぁ。 瞬間的にすごく行きたいと思った、今行きたいとしたらここだけ!と思った国に、実際にいる。 その気になったのなんてホントに6月で、あれからまだ一ヶ月も経っていない。 その月…

6月22日#3 ラズベリーの夜

とある小さな集落を走り抜けようとしたら、道端でお菓子を売る青年たちに声をかけられた。 ちょっと興味をもって止まってみる。 3、3、と言うから3ペソクワーノかと思えば、どうも3CUCのことらしい。 こんな辺鄙なところでCUCを獲得しようとしているのだ…

6月22日#2 まんなかで見た

キューバ名物のチャリおじさんと会話しつつ、併走クルージング中。 チャリと違ってすぐ股が痛くなる一輪車は本来、チャリとの併走には向かない。むしろ勘弁して欲しいレベル。 だがおじさんの人柄とクルージングの技術次第によっては、しばらくはなんとかな…

6月22日 ひらめけばマンゴー

雨の降り続く宿。 3日ぶりで屋根の下にいるのに深夜は寒いぐらいだ。 一度起き出して寝袋を取り出し、ベッドの上で寝袋をひっかぶって寝る。 またも変な夢ばかり見た。 大学受験の頃の情景とか。 高校の同級生の頭の骨にヒビが入ったとか。 バイクのフレー…

6月21日 いてもいつかず

広いが暗いバス停にて、雨宿り野宿。 雨漏りや蚊の来襲に耐え忍びつつ、なんとか眠れたか。 蚊には唯一露出している顔ばっかり咬まれたよ。 もう5時半。いやむしろ寝すぎ? なぜならバス停には、今朝もやはり2人の労働者がバス待ち中なのである。 なんと…

6月20日#3 雲に惑う

いつまで昼寝してても、前には進まないよな。 さ、行くかぁ。 おー、あのサンタクララから85キロも来たか。 懐かしのリゾート地、バラデロからはもう305キロ。 今回の旅はどうにも進んでいるような気がしないのが特徴だが、一応ちゃんと進展してはいるようだ…

6月20日#2 そろそろ直すことにした

ようやく着いた。サンクティ・スピリタス。 何回言っても言いづらく、かつ覚えにくい街だ。 ペソクワーノ払いの店を探す手間も惜しく、街の入り口にあったガソスタ併設のカフェに突入。 コーラとクッキー2袋を食って、やっと落ち着いた。 まだ雨は完全には…

6月20日 雨が、止みそうで止まない。

夜のバス停。 ベンチにそのまま横になっていたが、急に寒くなってきて焦る。 濡れた服のままだと風邪をひきそうだ。 しょうがない。 一念発起して起き出し、濡れたTシャツを着替え、ザックの奥から寝袋を引っ張りだして潜り込む。 暖かい。 こんな暑いとこ…

6月19日#2 雨に沿う

雨…やんだかな? ちょっと怪しいけど、出てしまおう。 こんな樹の下にいつまでもいるの、イヤ! ってなわけで、そこからしばらく進むとたどり着くのが。 プラセタスの町。 町に着いたら雨も止みかけ。 ここで少し休むか、あるいは寝られるようなメドが立てば…

6月19日 そっちなの!?

さあ、出発するか。 快適なベッドを離れ。より快適な場所を求めて。 今朝は涼しそうだな。 …ゆっくりと眠れた夜には、長い夢でも見ているらしい。 目覚めると、何か深く考え込んだ後のような、寂しい気持ちになっていることがよくある。 俺はこの先、何を楽…

ただのキューバの田舎道

そういえばこんな動画もあったのを忘れてた。 6月17日、サンタクララへ向かっている途中の道。 一輪車で走ってくるところを撮ろうと思っただけなんだけど、 よく見るとキューバの道を代表するようなモノがたくさん走っていて、こちらを見ているほうがおも…

6月18日 サンタクララで、常に。

変な夢をたくさん見た。 すごく若い女の子と一緒にいる夢。 宇宙脱出のスピードを計測するために他人のヒゲを伸ばし続ける夢。 結婚を考える夢。 特に親しくもない好きでもないやつらが何人か出てくる夢。 なぜだろう。 ここ、キューバなのに。 目覚めたら、…

6月17日#3 街のインパラ

久しぶりの大きな街、サンタクララに着いた。 今日も暑さにやられた。さすがに疲れて、人に声をかけられても無愛想だ。 もはやおなじみのモンタ野郎はすべて無視。 おまえらに乗れと言われて誰が乗るか! サンタクララはビジャクララ州の州都。というわけで…

6月17日#2 雨雲と…エスペランサ

サンタクララへの道。 なんだかいわくありげな鉄橋。 おそらく戦争時の史跡なのだろうが、暑いので辞書を出して訳す気にもならん。 快晴だ。本当に。 今日はほとんど歩かず、一輪車で長めに走っては木陰で休憩の繰り返し。 こうも照りつけられると、炎天下…

6月17日 日曜の太陽

いやー、蚊に咬まれながらもよく寝たな。 やはりベッドはいい。たとえここがラブホであったとしてもだ。 無一文で旅をしても楽しいわけがない。 大金があれば豪華に行けるし、それなりにしかなくてもこうやってなんとか楽しめる。 ここは野宿がしづらい国な…

6月16日#3 カルロの家のキューバ料理

カスカハル着。小さな町だ。 町の入口で店をみつけて早速入る。 手ごろなサイズのミネラルウォーターがなかったので、ダメオシでジュースを買う。 さっきの町で買った水もまだあるし、これだけあれば明日の日曜日もなんとかなるかな!? ところでこの店、店…

6月16日#2 灼熱のモンタ

コロンの町からトリニダーに行くつもりが道を間違え、期せずしてサンタクララに向かうこととなってしまった。 それはまあいいんだ。 だが…。 暑い! 灼熱!! 隠れるところもない。道はただまっすぐ。 しかし行くしかない。 クルマは少ないので一輪車に乗り…

6月16日 まちがう。

夢を見るほど深く眠っていた。 のだが。 少年たち?が接近してくる気配で飛び起きる。 バス停内に立てたテントに興味を示し、近づいてきている。 無意識のうちにテントを内側から激しく揺らしたところ、彼らは驚いて逃げてくれたようだ。 ただのイタズラだっ…